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金刀比羅宮の旭社 令和の大改修プロジェクトへ寄付

4月10日(木)、香川県庁において当社および当社グループの正栄汽船株式会社は、金刀比羅宮(ことひらぐう)の「旭社(あさひのやしろ)令和の大改修プロジェクト」への寄付に対して、香川県・琴平町・金刀比羅宮より感謝状をいただきました。

今回の寄付は、香川県琴平町にある金刀比羅宮の重要文化財「旭社」の修復のために行われるものです。「旭社」では老朽化が進み、特に2階部分の屋根の木材に白蟻の被害が確認され、一部の柱にも押しつぶされるような損傷が見つかりました。このため、建物を一部解体する大規模な修理工事が必要となり、保存修復が実施されることになりました。

当社および正栄汽船は、企業版ふるさと納税等の制度を活用し、香川県、琴平町、そして金刀比羅宮に対して、総額3,000万円を寄付させていただきました。改修工事は本年より調査工事を行い、令和11年(2029年)の着工、令和24年(2042年)の完成を目指して計画されており、文化財としての価値を次世代に継承する大規模な取り組みとなります。

【金刀比羅宮(ことひらぐう)と旭社(あさひのやしろ)について】
金刀比羅宮は、親しみを込めて「こんぴらさん」と呼ばれ、海の守り神として広く信仰を集めてきました。薬・医療・商売など多岐にわたる御利益があるとされ、江戸時代には庶民のあこがれの参詣地として全国から多くの参拝者を迎えました。現在も、香川県琴平町の象頭山(ぞうずさん)の中腹に位置する御本宮を目指し、多くの人々が785段の石段を登り参拝に訪れます。

金刀比羅宮の御社殿のひとつである「旭社」は、弘化2年(1845年)に竣工された、四国最大級の木造社寺建築です。金刀比羅宮が「金毘羅大権現」と呼ばれていた時代に建立され、かつては「金堂」と称されていました。明治の神仏分離を経て「旭社」と改名されましたが、現在も当時の華麗な木彫装飾や壮麗な構造が残され、訪れる人々を魅了し続けています。

感謝状贈呈式の様子:左から、片岡町長(琴平町)、池田知事(香川県)、檜垣社長(今治造船、正栄汽船)、琴陵宮司(金刀比羅宮)、淀谷教育長(香川県教育委員会)
金刀比羅宮御本宮
旭社(あさひのやしろ)