5月12日~15日、東京都・海の森水上競技場にて「第100回全日本選手権大会」が開催され、当社ボート部の男子クォドルプル[i](木村・越智・岡部・御手洗)が優勝、2005年の創部以来初の快挙を成し遂げました。
本大会はボート競技において国内最高峰の大会であり、男子クォドルプル種目には社会人・学生を問わず全国各地より18クルーが参加しました。本大会は東京オリンピックで使用された海の森水上競技場で行われ、海のコース特有の天候・水面コンディションへの対応が試合の結果を大きく左右しました。風の強いコンディションで予想外のアクシデントに苦しむクルーも多い中、今治造船クルーは高い技術力を生かして安定した漕ぎを見せました。決勝では1000m地点で既に後続艇と4秒の差をつけ、その後も学生クルーが猛追する中、終始伸びのあるリラックスした漕ぎを保ちました。2位との差を6秒に伸ばしてゴールするや否や、それぞれの選手がガッツポーズしたり、艇上に立ち上がったりして喜びを表現しました。越智選手は「最後まで集中して、確実に勝つことを意識しました。」とコメントしました。
また、本大会は新型コロナウイルス発生が確認されて以来、3年ぶりの有観客大会として開催されました。これまで当社ボート部が大事にしてきたファンとの交流が3年ぶりに実現しました。また、当社ボート部が選手主体で運営している各種SNSには連日多数のコメントを頂き、試合に向かう選手たちの大きな支えとなりました。
今年の全日本選手権大会は第100回の記念大会として、また2015年度入社の岡部主将最後の本大会として大事な意味を持っていました。冬季練習中、「何が何でも日本一」を掲げてきた選手たちにとって悲願の全日本選手権優勝を成し遂げたことは、その後の人生への糧となることでしょう。同時に、これまで当社ボート部に携わってきた多くの方々の願いを実現する結果になったと思います。岡部主将は「皆様の温かい声援、本当にありがとうございました。”頑張ってね”と声を掛けて頂く度に、絶対日本一を獲らねばと思うと同時に、これだけの応援があれば、絶対勝てると、信じてもいました。仕事をしながらでも、競技に集中できる環境をつくってくださった社員の皆様、いつも温かいサポートを頂いている社外の皆様にも本当に感謝しております。」とコメントしました。
第72回全日本社会人選手権大会は7月2日(土)~3日(日)の日程で埼玉県戸田市の戸田ボートコースで開催されます。引き続き応援をよろしくお願いします。
[i] 4人乗り種目。1人2本のオールを扱う。