ニュース

丸亀新ドック完成 メガコンテナ船進水

丸亀事業本部で建設を進めていた新ドックが完成し、9月19日、約700人の来賓・関係者らをお招きして、 竣工式典を開催いたしました。国内造船所の大型ドック新設は2000年3月の西条工場以来、17年ぶりとなります。 式典に参加された皆さんからは、ドックの規模とメガコンテナ船の巨大さに驚きの声が上がっていました。

1. 竣工披露式典
式典は、午後0時45分からメイン会場で始まり、最初の注水式では、日高義信・常務取締役丸亀事業本部長が 新ドックの概要を説明。和田晋也・常務取締役丸亀工場長が檜垣幸人・当社代表取締役社長に「新ドックへの 注水準備が完了しました」と報告した後、檜垣社長や、国土交通省の蒲生篤実海事局長、日本船主協会会長の 武藤光一・株式会社商船三井代表取締役会長、浜田恵造・香川県知事、梶正治・丸亀市長、菅良二・今治市長、 山口竹彦・りんかい日産建設株式会社代表取締役社長、白石 達・株式会社大林組代表取締役社長がステージに 並ばれ、司会者の合図で注水ボタンを押されると、大型モニターには、ドック内に水が流れ込む様子が映し出され、会場は大きな拍手に包まれました。
午後1時15分からの祝賀会では、檜垣社長が「将来を見据えて検討を重ねてまいりました丸亀新ドックが完成し、 周辺設備の整備も終えたことで本日の良き日を迎えることができました。これら最新鋭の大型設備を武器に、 さらに高品質な船舶の建設が可能となり、一層の生産性向上に威力を発揮すると期待しています。今治造船 グループは役職員一丸となり、〈船主と共に伸びる〉の基本理念のもと、今こそ〈より良い船造り〉の原点に立ち返り、環境にやさしい高品質な船舶の開発、建造に誠心誠意、努力、精進してまいります」と挨拶をしました。
来賓祝辞の後、鏡開きがあり、宮崎智史・株式会社みずほ銀行代表取締役副頭取の音頭で乾杯し、祝宴に移りました。ステージでは、善通寺龍神太鼓のメンバーが鮮やかなバチさばきを披露。激しいリズムが式典会場の雰囲気を大いに盛り上げました。

2. 進水式・竣工神事
新ドック東端のドックゲート上で午前9時5分から、2万個積みメガコンテナ船の進水を祝うシャンパン割りが ありました。セレモニーには、檜垣幸人社長をはじめ、和田晋也・常務取締役丸亀工場長、田中勝則・取締役 丸亀工場副工場長らが出席。檜垣社長が和田工場長から、ポールの先に取り付けたシャンパンを受け取り、台の金属板にポールを振り下ろすと、瓶が割れると同時にシャンパンが周囲に飛び散り、無事、セレモニーを終えました。
引き続いて新ドック西側のテントで山北八幡神社の秋山宮司が斎主となり、厳粛な雰囲気の中で竣工神事が執り行われました。檜垣幸人社長や黒川節弘・代表取締役副社長、檜垣巧・代表取締役副社長、檜垣和幸・代表取締役専務取締役、日高義信・常務取締役丸亀事業本部長ら当社役員や国交省の蒲生篤実・海事局長、浜田恵造・香川県知事、工事を行った共同企業体の関係者らが参列。玉串を奉てんして工事の無事完成に感謝し、今後の安全操業を祈念しました。
神事の後、新ドック建設に尽力いただいた、建設会社様、機械装置会社様に感謝状を贈呈させて頂きました。その後、施工会社を代表して、りんかい日産建設 山口社長様より建設にあたってのエピソードなどのお言葉を頂きました。

3. 新ドック設備概要
◇ドック 長さ610m、幅80m、深さ 11.7m
◇クレーン 1330トン吊りゴライアスクレーン3基
◇ドック付帯設備 移動式建屋2棟
レール幅68.7m、長さ60m
◇排水ポンプ 能力2万7000m³/h 2台(排水時間7.8時間)

4. メガコンテナ船の主要要目
◇全長 400m
◇幅 58.50m
◇深さ 32.90m
◇総トン数 約21万3100トン
◇載貨重量トン 約18万6930トン

以上

丸亀新ドックの全景
丸亀新ドックの全景
丸亀新ドック披露式で注水ボタンを押す檜垣社長(左から4人目)や浜田香川県知事(右から3人目)ら
丸亀新ドック披露式で注水ボタンを押す檜垣社長(左から4人目)や浜田香川県知事(右から3人目)ら
 
丸亀新ドックの完成を祝う鏡割り
丸亀新ドックの完成を祝う鏡割り
約700人で盛況となった新ドック竣工披露式典会場
約700人で盛況となった新ドック竣工披露式典会場