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シップ・オブ・ザ・イヤー2015で「MILLAU BRIDGE」が大型貨物船部門賞

日本船舶海洋工学会が表彰するシップ・オブ・ザ・イヤーは、毎年日本で建造された話題の船舶の中から、技術的・芸術的・社会的に優れた船を選考して与えられるものです。
26回目となる今年の大型貨物船部門賞に、昨年3月に当社の広島工場で建造されました14,000個積みコンテナ船”MILLAU BRIDGE”が選ばれました。(川崎汽船株式会社殿との共同応募)

同船は国内で初めて10,000個積みを超えるメガコンテナ船として建造されました。 全長は365.9mと当社でも最大船型となり、エンジンルームとブリッジを分離した「ツーアイランダー方式」としたことが大きな特徴です。これによりコンテナ船で問題となる船体のねじれを抑え、かつ、ブリッジを前方に配置することで前方視界を確保することが可能となっています。 また、多数の省エネ設備を搭載することで環境にも優しい船となっており、水面下形状の最適化や船型大型化と合わせて、コンテナ1個(TEU)を1マイル運ぶのに必要な燃料消費量は約45%の削減となっています。
(弊社建造の6350個積みコンテナ船と比較。船速22ノットの場合) 更に構造安全性に関しては細心の注意を払っており、様々な事前解析を行い、その結果については3つの船級協会から承認を頂いております。

メガコンテナ船はこれまで韓国造船所の独壇場でしたが、本船が就航したことによって日本でも建造が可能であることを世界に示すことが出来ました。この場をお借りして川崎汽船株式会社殿、並びにご尽力を頂きました船級協会、メーカー各社、本船建造に関わられた皆様にお礼申し上げます。

シップ・オブ・ザ・イヤー2015大型貨物船部門賞を受賞した「M.S. MILLAU BRIDGE」
シップ・オブ・ザ・イヤー2015大型貨物船部門賞を受賞した「M.S. MILLAU BRIDGE」