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新型、84,000載貨重量トン型ばら積み運搬船の一番船が竣工

12月2日(火)当社丸亀事業本部にて、E.K. LINE S.A.殿向けに建造していました84,000載貨重量トン型ばら積み運搬船、M/V. “NORD DRACO”の命名受渡式が盛大に執り行なわれました。

本船は2012年に開発された新船型で、8万トンクラスの船舶が入港する世界各地の多くの港湾が喫水14m以下である事を踏まえ、従来のパナマックスバルカーより船幅を広げ、喫水14.0m未満にて8万トン以上の載貨重量を確保しました。

更にホールド容積の大型化を図り、BC-Aの強度要件を満足させた事により、穀物等の軽貨物から石炭等の一般貨物、更には鉄鉱石の隔倉積みまで、多彩な貨物、積み付け等、柔軟に対応出来る高い汎用性を備えた船型となり、更にハッチ開口幅を広げた事により港での荷役効率も向上させています。

また、載貨重量を増加させ船型の大型化を図っていますが、当社独自開発の「HYBRID FIN(ハイブリット・フィン)」を装備する事による推進効率向上に加えて、各種省エネ技術の採用により、従来船型と比較して非常に優れた低燃費性能を実現しています。

更に今回竣工した本船では、シップ・オブ・ザ・イヤー2013受賞船にも搭載され、海賊対策と併せて風圧抵抗削減にも貢献するエアロ・シタデルが搭載されています。

記念すべき一番船が竣工したこの84,000載貨重量トン型ばら積み運搬船は開発以来、国内はもとより、海外のオペレーター殿、荷主殿からも高い評価を頂き、既に20隻近いご発注を頂いております。 今治造船はこれからも、お客様のニーズに柔軟に対応できる新たな船型開発に挑戦して参ります。

84,000載貨重量トンばら積み運搬船「NORD DRACO」
84,000載貨重量トンばら積み運搬船「NORD DRACO」
海賊対策と風圧抵抗削減を実現した次世代型上部構造「エアロ・シタデル」
海賊対策と風圧抵抗削減を実現した次世代型上部構造「エアロ・シタデル」

<主要目>

全長228.9m
35.0m
深さ19.9m
載貨重量84,000MT