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被災地にエール!今治造船ボート部が全日本社会人選手権で3位入賞

ボート競技の「第61回全日本社会人選手権大会」が7月2、3日の2日間、宮城県登米市の長沼ボート場で開かれました。「被災地にエールを」を合言葉に参加した当社のボート部員は各種目で力漕を見せ、男子舵なしフォアで見事、3位入賞を果たしました。3月11日に起きた東日本大震災以降、ボート競技などスポーツ大会の自粛が相次ぎ、5月に福島で予定されていた全日本マスターズレガッタが中止となるなど、社会人選手権も一時、開催が危ぶまれていましたが、地元の皆さんや多くのボート関係者の尽力で、被災地への復興支援を目的に予定通り行われました。

今治造船ボート部は例年、この時期は大阪府堺市での「関西選手権競漕大会」に参加していますが、今回の大震災で大きな被害を受けた宮城県の大学、大学院で今年3月までの6年間、ボート競技に取り組んできた新入部員の別府晃至君が「第2の故郷である宮城県の大会に出て、社会人になった自分の元気な姿を見せたい」と強く参加を希望。他の部員もその気持ちに賛同し、全日本社会人選手権への出場を決めました。

男子舵なしフォアで力漕する今治造船ボート部部員
男子舵なしフォアで力漕する今治造船ボート部部員

大会期間中、コースには、地元の皆さんもたくさん姿を見せ、選手の活躍に声援を送っていました。部員たちは「少しでも被災地に元気を!!がんばろう東北」という思いをオールに込め、競技に臨みました。2000mのコースを3位で漕ぎきった男子舵なしフォアの4選手は、応援してくれた地元の人たちに笑顔で手を振り、胸の銅メダルを高々と掲げていました。藤川主将は「多くの関係者の努力と熱意で大会が無事に開催されました。選手たちは地元の皆さんの思いに応えようと精一杯のレースをし、地元のスタッフは移動、宿泊、食事のすべての面で選手が不安や不便を感じないよう丁寧な対応をしてくれました。コースの周囲には、まだまだ震災の爪痕が残っていました。我々ができる復興支援は何かを考えながら、これからも精一杯の支援を続けていきたい」と話していました。

表彰台で賞状を手にする今治造船ボート部部員
表彰台で賞状を手にする今治造船ボート部部員