ニュース

被災地への思い胸に当社ボート部で活躍誓う新入社員に取材相次ぐ

今春当社に入社、ボート部に入部した今治市出身の別府晃至選手(今治工場船渠チーム)は、大学、大学院の6年間、仙台大学でボート部員として活動、当社への入社のため帰郷する直前、宮城県で東日本大震災に被災しました。それから2カ月、今治造船ボート部員として活動を始めた別府選手の思いを知ったマスコミ各社から取材が相次ぎ、メディアを通じて、後輩やお世話になった多くの人たちへの思いを伝えました。

別府選手は仙台空港付近で自転車に乗っていて東日本大震災に被災。大学のボート部員は無事でしたが、ボートの一部は破損し、その後の余震の続く中、入社式の準備のため、苦労して車の燃料を確保し、被災した悲惨な状況を目の当たりにしつつ、東北を離れました。

別府選手は、入社後も後輩や現地でお世話になった方々を気遣い、被災地に、個人で支援物資を送り、今治造船ボート部の仲間も、別府選手の気持ちを思いやって、チャリティレガッタへの参加や被災者復興支援に向けた取り組みを行っています。その活動を知った地元紙・全国紙、テレビの報道陣が取材に訪れ、別府選手の様子が次々と取り上げられました。

ボート部の藤川浩史主将は「ボート部はこれまでも社会貢献に取り組んできました。社会に明るい話題を提供し、試合で好成績を残しながら、スポーツを通して被災地に何ができるかを考えることが、社会に対する今治造船への信頼を築くことにつながると思う」と話しています。ボート部では、別府選手を中心に被災地でのボート競技活動再開を支援するため、チャリティレガッタへの参加や、支援物資を送るなどの援助を行い、高校・大学などを中心とした選手たちへの支援、現地でのボランティア活動の参加も検討しています。

別府選手は「お世話になった方々に自分が頑張っている姿を見てもらう良い機会。少しでも被災地を勇気づけたい」と話しています。

テレビの取材を受ける別府選手
テレビの取材を受ける別府選手
被害を受けた大学の艇庫
被害を受けた大学の艇庫