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第6回造船技術センター修了式

 去る6月30日、第6回今治地域造船技術センター初級研修の修了式が開催され、当社から8名を含む計93名の研修生が4月12日から約3ヵ月間に及ぶカリキュラムを修了しました。

 今治地域造船技術センターは、少子高齢化社会において今治地域の地場産業である造船業やその関連産業が抱える造船技術者不足に対応するため、次世代の人材育成事業として技術者の養成並びに造船技術の伝承を図ると共に、海事産業並びに地域経済の発展に寄与することを目的に2004年に設立されました。会員会社の主に高校新卒者を対象に、今治造船と新来島どっくの2ヶ所の研修所に分かれて、会社の枠組みを超えた研修が行われています。
 研修生は期間中、図面の見方や溶接の基礎など造船に関する基本的な技術・知識の習得に励み、ガス溶接技能講習、玉掛け技能講習、床上クレーン運転技能講習、高所作業車運転技能講習、NK溶接試験といった技能資格を取得しました。

造船技術・知識の習得に励む研修生
造船技術・知識の習得に励む研修生
会社の枠組みを超えた研修の様子
会社の枠組みを超えた研修の様子

 修了式では、当技術センターの会長を務める当社の檜垣巧副社長から「明日からは、当技術センターで修得された技能と経験を余すことなく発揮し、安全第一の考えのもと更に精進努力を重ねて、各社の第一線で活躍されることを期待いたします。」と研修生にエールを送られた後、研修生ひとり一人の名前が呼ばれ各企業の研修生代表者に修了証が授与されました。また、各企業から派遣され研修生の教育及び訓練を担当された36名の講師の方々には感謝状が贈呈されました。
 続いて大勢のご来賓、顧問の方々がご出席されるなか、四国運輸局長宮村弘明様、東予地方局今治支局長越智卓様並びに今治市長菅良二様より「海事都市今治を支える立派な技術者となるよう各企業において職務に精励され、今治はもとより日本の造船業を代表する技術者になってください。」と研修生を激励されました。

技術センター檜垣巧会長(当社副社長)の挨拶
技術センター檜垣巧会長(当社副社長)の挨拶
今治市長菅良二様の祝辞
今治市長菅良二様の祝辞

 式の最後に、研修生93名を代表して株式会社新来島どっく所属、矢吹真誉さんから講師の先生や技術センターの関係者に対して謝辞があり、「一日も早く講師の先生のような一人前の技術者になり、将来は日本の造船業を支える存在になりたい。」と将来の目標に向けて新たな決意が力強く述べられました。
研修生は7月1日から各所属の企業でそれぞれの職場に配属され、10月には初の試みとなる発展研修を受講する予定です。
 将来の造船業を担う若い研修生に今後の活躍が大いに期待されるところです。

修了証を受け取る研修生
修了証を受け取る研修生
研修生代表による謝辞
研修生代表による謝辞