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RFID技術を適用した「造船所向け屋外型乗下船ゲートシステム」を開発

日本郵船株式会社の子会社である株式会社MTI(東京都千代田区 代表取締役社長 安永豊)と、当社はRFID(無線自動認識)技術を適用した造船所向け乗下船ゲートを共同開発し、丸亀工場および西条工場への設置が完了し運用を開始いたしました。

本乗下船ゲートは、従来の建設工事現場用ゲートを基として、沿岸地域に位置し広大な敷地を有する造船所特有の要件を加味し、建造中の作業員の乗船人数、所在把握が容易に行えるような安全管理を目的として開発いたしました。 ゲートの特徴としては、作業員のヘルメットに内蔵(装着)したICタグを、開閉装置なしのゲートにて読み取る事により、通過する作業者のハンズフリーを実現し、工具・機材を携行したままの状態で通過することが可能で、通過する際の方向は赤外線センサーによって自動認識します。また、各ゲートの通信回線が無線LANで構成されているため、電源接続のみで建造工程、船種に応じての設置位置の移動が容易に行えます。

今後は、安全確保の観点から艤装船への乗下船のみならず特定の地域・エリアへの入退場の詳細を管理する事で、作業者のリアルタイムな位置把握を可能とし、また、ゲートにて収集されるデータは人事労務データとリンクが可能である事から、作業エリア毎に請負会社別の作業員単位での就労時間集計・就労管理にも活用を図ります。

ヘルメットにはICタグを内蔵
ヘルメットにはICタグを内蔵
造船所向け乗下船ゲート
造船所向け乗下船ゲート