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2008年 今治造船グループ合同入社式 檜垣社長挨拶

新入社員の皆さん、今治造船グループ各社へ入社、誠におめでとうございます。
本日、このように大勢の新進気鋭の皆さんを迎え、非常に心強く、お祝いと歓迎を申し上げます。

さて、皆さんは不安と期待を胸に、今日から社会人として一歩を踏み出されましたが、皆さんの言動にはこれまで以上に責任が生じて参ります。先ずもって、このことを自覚していただきますようお願いいたします。

次に、皆さんにお願いしたいことは、皆さん一人ひとりが、各職場において『仕事のプロ、造船のプロ』になっていただきたいということです。その道のプロになることは、それ相応の努力が必要となり、大リーグのイチロー選手や松井選手のように、一人ひとりが持って生れた才能もさることながら、毎日の厳しい練習に耐え、日々努力を積み重ねて技を磨かなければ『一流のプロ』にはなれません。健康で強靭な肉体、プレッシャーに打ち勝つ強い精神力、集中力、最後まで勝利を信じて決してあきらめない不屈の闘志など、勝利に向かって自分の持てる力を100%発揮してこそ『一流のプロ』と言えるでしょう。それは皆さんの職場においても同じことが言えます。 1日も早く、『仕事のプロ、造船のプロ』になるために、次の3点を実践していただきたいと思います。

まず、1点目は、良き先輩を見習い先輩の良いところを盗んで、日々前向きに学習して欲しいと言う事です。先輩社員には、仕事に関しては、厳しく指導・教育する師匠となり、人生においては、良き相談相手となるよう日頃から言ってあります。良き先輩の指導に従い、粘り強く、ネバーギブアップの精神で日々努力精進していただきたいと思います。

2点目は、時代の変化、世の中の動きに敏感であって欲しいということです。勝ち残る企業の条件は、世の中の動きや変化にいかに早く、的確に対応出来るか、否かにかかっています。社会・経済の大きな変化に敏感であることは勿論、自らの職場においても感度の良いアンテナを持って欲しいと思います。

3点目は、常に高い志、ビジョン、目標や夢をもって欲しいと言うことです。夢の実現に向かって、若さの特権とも言える、果敢な行動力を存分に発揮していただきたい。失敗を恐れず、結果を恐れず、何事にもチャレンジ、挑戦することが、『プロ』への第一歩であり、成功への近道です。

さて、当社は1世紀を超える長い歴史と1,600隻余りの豊富な建造実績を糧として、今後更に100年、200年へと未来に向かって競争力のある造船所として在り続けなければなりません。今治造船グループは、日本一の建造量を誇りますが、今日の繁栄に驕ることなく、また現状に甘んじることなく、『日々改革』に挑戦し、『船主とともに伸びる』という企業理念のもと、『造船一筋』を基本姿勢に、『品質向上』に努め、時代のニーズにマッチした『より良い船造り』 に、日々努力・精進を重ね、常に前進してまいります。今後とも更なる役職員一丸となった取組みが不可欠であり、皆さんの若いフレッシュな力が必要です。

皆さん、我々と共に、今治造船グループをより良い企業にしていこうではありませんか。皆さんの未来が輝かしく実り多いものとなりますよう、皆さんのご健勝と大いなるご活躍を心から祈念してご挨拶と致します。

2008年4月1日
今治造船株式会社
代表取締役社長 檜垣 幸人

新入社員へ向けて挨拶する檜垣社長
新進気鋭の新入社員