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障害者雇用促進で「いまぞう農園」開設 名古屋郊外に

障害者雇用促進法の強化により、法定雇用率(全従業員に占める障害者の割合)が障害者2%に引き上げられたのを受け、当社は11月11日、障害者雇用支援会社「エスプールプラス」(本社・東京)が愛知県豊明市に設置した企業向け貸し農園「あいち豊明ファーム」を活用し、障害者に雇用の場を提供する「いまぞう農園」を開設。農園内のビニールハウスで開所式を行い、当社人事総務本部長の渡部健司常務取締役が、一期生となるシルバー管理者4人と障害者13人に辞令を交付しました。

当社では、農園開設に合わせて、人事総務本部今治人事総務グループ内に豊明ファームチームを新設しました。最終的には管理者5人、障害者15人に増やし、「エスプールプラス」から貸与を受けたビニールハウス(長さ40㍍、幅10㍍)5棟、15区画で、トマトやキュウリ、小松菜、チンゲンサイなどの野菜を栽培します。収穫した農作物は今治本社や丸亀事業本部、西条工場、広島工場などに出荷・配送し、社員の福利厚生として無料で提供します。

「いまぞう農園」は、名鉄名古屋駅から急行で20分の前後駅で下車し、同駅からタクシーで約10分の豊明市沓掛町勅使の田園地帯にあります。「エスプールプラス」が豊明市の誘致に応え、同市内を中心とした障害者の雇用の場となる「あいち豊明ファーム」を整備。今回、第一期分として30区画をオープンしました。当社は半分の15区画を借り、障害者の就農事業を始めました。ハウス内では、土を使わず、肥料を水に溶かした養液で野菜を育てるフィールド養液栽培装置を設置するため、土ぼこりが舞う心配がなく、土壌管理をも不要で、鍬やトラクターなどの農機具を使わないことから、障害者は清潔で安全な環境の中で農業に取り組むことができます。

開所式で渡部常務は「最初は慣れない農作業になると思いますが、愛情を持って野菜を育ててください」とあいさつ。辞令を受けた障害者の一人は「会社の皆さんに喜んでもらえるよう、いい野菜を作ります」と笑顔を見せていました。

いまぞう農園のビニールハウスの外観
いまぞう農園のビニールハウスの外観
栽培に向けての準備が進む「いまぞう農園」のハウス内部
栽培に向けての準備が進む「いまぞう農園」のハウス内部
いまぞう農園のみなさん。おいしい野菜を一生懸命作ります!
いまぞう農園のみなさん。おいしい野菜を一生懸命作ります!