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新規自己研磨型防汚剤フリー船底塗料の共同研究について

当社は、日本ペイントマリン株式会社(社長 黒田芳明様)、日本ペイントホールディングス株式会社(社長 田堂哲志様)と標記塗料の実船評価について、共同研究を行いました。本研究開発は国土交通省の『次世代海洋環境関連技術開発支援事業』及び一般財団法人日本海事協会の共同研究テーマに採択され実施致しました。

今回採択された新規自己研磨型防汚剤フリー船底塗料は、ミクロドメイン構造(抗血栓性ポリマー等の分子構造)による防汚性・低摩擦効果を持った船底防汚塗料で、燃費低減効果によりCO2排出量を削減出来るだけでなく、防汚剤(一般的には銅などの金属)を使用していない為、海洋環境・生態系への影響も大幅に小さくすることが出来る、環境に優しい塗料です。

当社では、38,000D.W.型バルクキャリア及び61,000D.W.型バルクキャリアの新造船2隻に施工され、海上試運転においてその燃費改善効果を確認致しました。 また、竣工から約半年間の運航データをIBSS注1)を介して収集し、従来型塗料との性能比較を行っておりますが、ここでも同等の効果が確認できています。 この燃費改善効果は船舶より排出されるCO2削減に寄与し、当社は今後とも環境に優しい船造りに取り組んで参ります。

注1) IBSS(アイビス):当社と渦潮電機株式会社にて開発した船陸間通信装置

注1) IBSS(アイビス):当社と渦潮電機株式会社にて開発した船陸間通信装置