今治造船株式会社
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社長記者会見の概要
2018年07月11日

2018年7月9日(月) に行われました、当社社長記者会見の概要をお伝え致します。

1. 2017年度の回顧と、2018年度の展望について

2017年度は、海運マーケット、為替も比較的堅調に推移し、中・小型船では船価の改善がみられましたが、大型船では
厳しい競争に晒された一年でした。当社においては、世界最大級の2万個積みコンテナ船や世界最新のME-GI型LNG船を
苦労しながらも無事引き渡すことができました。竣工まで頑張って頂いた舶用メーカー様のみならず、協力会社の皆様、
従業員にも改めて感謝を申し上げたいと思います。
そのような中、当社では2017年度は63隻、367万GT(ばら積み船49隻、コンテナ船9隻、LNG船1隻、チップ運搬船4隻)を
お引き渡しさせて頂きました。売上高は3,592億円で減収減益となりました。大型船建造により竣工隻数は減りましたが、
2018年度にずれ込んで竣工するため、今年度から建造量は大幅に増加する見通しです。

2. 新造船マーケットの現状と見通し

2017年度は、海運マーケットの回復を受け89隻の受注を果たす事ができました。船型も各種バルカー、大型コンテナ船をはじめ
VLCC、MRタンカー等の受注も拡大する事ができました。
これにより受注残は6月末現在で1,380万GTとなり、2020年度末までの仕事量をほぼ確保できた事となります。
新造船価も上昇してきてはいますが、環境付加物等の追加コストを補うところまでは回復していません。
引き続き船価の底上げを図って参りたいと思います。

3. 業績見通しと経営課題について

今年、来年と大型船の竣工が相次ぎますので建造量、売上げ共に伸びる見込みですが、収益面では依然として厳しくなるものと
予想しています。
運賃マーケットの回復によりオペレーターの収益が改善していますので、船価の早期改善を期待しているところでございます。

4. 競争力強化対策の取り組み方針について

試験水槽の完成に伴い、設計のリードタイムの短縮を図り、多種多様な船型に対応できるようにして参りたいと思います。
また、他社に先駆けて導入した設計の三次元化により、図面の品質、完成度が向上している上、AI機能を有する溶接ロボットも
着実に実績をあげております。
これらのデータ化された設計情報を更に有効活用し、ソフトを利用した配置計画や適正な負荷分担、生産工程の平準化など、
きめ細やかな生産管理を行うことにより、今治造船グループ造船所10工場と船体ブロックや部品を製造する支援工場が
更に連携を深め、多種多様な引き合いに柔軟かつ迅速に対応して参ります。

5. 設備投資の実施計画・進捗状況について

昨年秋に丸亀3号ドックが完成し大型設備の整備は一段落しました。今後は老朽設備の改修程度に抑える見込みです。
本年3月に南日本造船の経営を引き受ける事となりました。今治造船グループ10工場目の拠点であり、今後はPCCやRORO船の
建造を経てMRタンカーの建造ヤードとして運営する予定です。

6. 技術開発、新製品開発への取り組みについて

この6月までに世界最大級の2万個積みコンテナ船が4隻竣工し、1番船「MOL TRUTH」がシップオブザイヤー2017を受賞
しました。引き続き9隻の建造も順調に進んでいます。
一方、今年3月と6月にME-GI型LNG船を2隻とも竣工する事ができました。
再液化装置及び超低燃費のFGSS装置を搭載した世界最新鋭のLNG船で、現在も順調に荷役、航海を続けていると聞いております。
また、高圧FGSS採用による低ストローク主機駆動を日本で初めて達成したことにより、今後、一般商船でも発注が期待される
代替燃料対応船の建造に向けた技術基盤が確立できたと考えております。
今年も引き続き各種環境規制に対応した船舶の開発に、舶用メーカーとタイアップして取り組んで参ります。

7. 人員規模(現行、新規採用状況等)

今年度は68名が入社して1,663名、平均年齢は35.6歳となっています。
来年度は65名程度の新規採用を予定していますが、人材確保に苦慮しており、造船業界全体の更なるイメージアップの必要性を
改めて感じています。

8. 韓国、中国の造船業について

中・小型船では船価の改善が見られましたが、大型船においては過度な競争によって船価の改善が遅れています。
また、海外では政府主導による大型船発注もみられるようになっています。市場原理に任せず需要を無視した発注は造船業界の
健全化を遅らせる要因となります。
過去に2度、日本の造船業界が実施した設備の削減こそが市場回復の早道であることに早く気付く事を願っています。

以上

左から、藤田専務、檜垣和幸専務、檜垣幸人社長、檜垣清志専務、渡部常務
 
質問に答える檜垣幸人社長
 
記者会見の様子
 
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